バトゥ・パハ

金子光晴の足跡をたどる!

2015年2月23日



朝食、リバービュー・カフェ

朝食はマラッカ川を望みながら。
朝、いつものようにリバービュー・カフェで朝食。


この日はバトゥ・パハにいく積り。
実は、シンガポールからバスで直接、バトゥ・パハに行こうと思っていた。日本でウエブ・サイトを調べると、直行便がある。

シンガポールに到着してから乗合バスを乗り継ぎ、くだんのバス出発所に行ってみたら、工事中。バスの影も形もないのだ。それではと、またバスに乗り、「地球の歩き方」に掲載されていたバトゥ・パハ行きバスの事務所に行ってみた。汗、だくだくで事務所に到着。
「バトゥ・パハ行きのバスはないよ」
これでおしまい。すごすごと、別のバス乗り場までバスを乗り継いで行き、マラッカ行きの切符を購入したのです。



長距離バスターミナル

切符売り場が並んでいる。
長距離バスターミナルまでは乗合バスかタクシーで行ける。街中のバス停でバスを待つ。だが、一向にバスはこない。

香港から来た若いカップルがバスターミナルまで、タクシーで行かないか? 割り勘にしましょうと。これにOKをだしてバスターミナルへ。彼女たちはクアラ・ルンプールへ行くとのこと。



バトゥ・パハ行きバス
バトゥ・パハ往復のバスは1人20シリング(660円)弱だった。
出発まで1時間ほどあるので、コーヒー・ショップで時間を潰す。




バトゥ・パハへ向かう!
バスは田園地帯を走り、約2時間でバトゥ・パハに到着。
バスは冷房がガンガンきいていて、寒い。



カフェ、南亜園茶室

カフェ
バトゥ・パハの長距離バスターミナルから歩き始める。
しばらく歩くと由緒ありそうな建物がある。みるとカフェだ。入らなければいけない。

アイスコーヒーとパンケーキを注文する。
「油を使わないでください。ピーナッツの砕いたのをかけてください」
一応、言ってみる。2.8リンギット(85円くらい)だった。


隣りのテーブルは中国人。
やはり、パンケーキとコーヒーを味わっていた。日本の自転車、シマノをこちらで販売しているのだと言う。

パンケーキ

パンケーキを焼くおじさん

カフェの内部
金子光晴もこんな店でコーヒーを飲んだのか。マレー印蘭紀行によれば、朝食はいつも「支那人の珈琲店で、芭蕉2本、ロッテ、珈琲1杯を注文した」とある。



旧日本人クラブ


金子光晴が住んでいた旧日本人クラブ。角部屋が旧日本人クラブだそうだ。
階段があったが、現在、内部は閉鎖されていて、入れないと言われた。



岩泉茶室跡

金子光晴が通った茶室の跡

新しい建物になっている。



金子光晴も歩いた街
金子光晴の「西ひがし」には南洋の臭いについて書かれている。土地の体臭とでもいうべき、人間以外のものまでみないっしょくたになった、なんとも名状できない臭気……この身をくさらせ、ただらせようとかかる……この臭い」

今ではどこに行っても、臭いは薄くなっている。勿論、ワタシが炎天下を歩いていても、臭ってくるものはない。



市場の前で!
旧日本人クラブの裏手は市場になっている。
昼食時をすぎて市場は閉まっていた。一台、小型トラックがパイナップルの積み下ろしをしていた。

声をかけて、写真を撮らせてもらった。



バトゥ・パハ河


金子光晴は河の流れをじっと見ていたらしい。
「たのしむものも、みるものもない船着きの聚落に、どうしてそんなに心をひかれるのだろう」(西ひがし)


船着場に佇んでいると、若者がやてきた。
「ここに住んでいるの?」と問うと、右側の蚊帳を指さす。その後は、二人で河の臭いを
嗅ぐようにしゃがみこみ、川面をみていた。




あてどもなく街を歩く!

こんな路地に入ってゆく。

静かな路地に、突然、鳥の鳴き声が響き渡った。





マラッカへ戻るバス
歩き疲れ、バスターミナルに戻る。
冷房がきいていて、汗が引っ込んでゆく。売店でアイスクリームを求め、ベンチに腰を下ろして、マラッカ行きのバスを待った。
帰りのバスも冷房がききすぎた。ジャンパーを羽織ったのだが、まだ寒い。バスの中でうたた寝をしたら、寒くて目が覚めた。



夕食、リバービュー・カフェ

ゲストハウスに戻り、カレーで夕食とした。

この日も、ベルギーからきたカップルたちと一緒。



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