朝食、リバービュー・カフェ |
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朝食はマラッカ川を望みながら。 |
朝、いつものようにリバービュー・カフェで朝食。 この日はバトゥ・パハにいく積り。 実は、シンガポールからバスで直接、バトゥ・パハに行こうと思っていた。日本でウエブ・サイトを調べると、直行便がある。 シンガポールに到着してから乗合バスを乗り継ぎ、くだんのバス出発所に行ってみたら、工事中。バスの影も形もないのだ。それではと、またバスに乗り、「地球の歩き方」に掲載されていたバトゥ・パハ行きバスの事務所に行ってみた。汗、だくだくで事務所に到着。 「バトゥ・パハ行きのバスはないよ」 これでおしまい。すごすごと、別のバス乗り場までバスを乗り継いで行き、マラッカ行きの切符を購入したのです。 |
長距離バスターミナル |
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切符売り場が並んでいる。 |
長距離バスターミナルまでは乗合バスかタクシーで行ける。街中のバス停でバスを待つ。だが、一向にバスはこない。 香港から来た若いカップルがバスターミナルまで、タクシーで行かないか? 割り勘にしましょうと。これにOKをだしてバスターミナルへ。彼女たちはクアラ・ルンプールへ行くとのこと。 |
バトゥ・パハ行きバス |
バトゥ・パハ往復のバスは1人20シリング(660円)弱だった。 出発まで1時間ほどあるので、コーヒー・ショップで時間を潰す。 |
バトゥ・パハへ向かう! |
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バスは田園地帯を走り、約2時間でバトゥ・パハに到着。 バスは冷房がガンガンきいていて、寒い。 |
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カフェ、南亜園茶室 |
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カフェ |
バトゥ・パハの長距離バスターミナルから歩き始める。 しばらく歩くと由緒ありそうな建物がある。みるとカフェだ。入らなければいけない。 アイスコーヒーとパンケーキを注文する。 「油を使わないでください。ピーナッツの砕いたのをかけてください」 一応、言ってみる。2.8リンギット(85円くらい)だった。 隣りのテーブルは中国人。 やはり、パンケーキとコーヒーを味わっていた。日本の自転車、シマノをこちらで販売しているのだと言う。 |
パンケーキ |
パンケーキを焼くおじさん |
カフェの内部 |
金子光晴もこんな店でコーヒーを飲んだのか。マレー印蘭紀行によれば、朝食はいつも「支那人の珈琲店で、芭蕉2本、ロッテ、珈琲1杯を注文した」とある。 |
旧日本人クラブ |
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金子光晴が住んでいた旧日本人クラブ。角部屋が旧日本人クラブだそうだ。 階段があったが、現在、内部は閉鎖されていて、入れないと言われた。 |
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岩泉茶室跡 |
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金子光晴が通った茶室の跡 |
新しい建物になっている。 |
金子光晴も歩いた街 |
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金子光晴の「西ひがし」には南洋の臭いについて書かれている。土地の体臭とでもいうべき、人間以外のものまでみないっしょくたになった、なんとも名状できない臭気……この身をくさらせ、ただらせようとかかる……この臭い」 今ではどこに行っても、臭いは薄くなっている。勿論、ワタシが炎天下を歩いていても、臭ってくるものはない。 |
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市場の前で! |
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旧日本人クラブの裏手は市場になっている。 昼食時をすぎて市場は閉まっていた。一台、小型トラックがパイナップルの積み下ろしをしていた。 声をかけて、写真を撮らせてもらった。 |
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バトゥ・パハ河 |
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金子光晴は河の流れをじっと見ていたらしい。 「たのしむものも、みるものもない船着きの聚落に、どうしてそんなに心をひかれるのだろう」(西ひがし) 船着場に佇んでいると、若者がやてきた。 「ここに住んでいるの?」と問うと、右側の蚊帳を指さす。その後は、二人で河の臭いを 嗅ぐようにしゃがみこみ、川面をみていた。 |
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あてどもなく街を歩く! |
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こんな路地に入ってゆく。 |
静かな路地に、突然、鳥の鳴き声が響き渡った。 |
マラッカへ戻るバス |
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歩き疲れ、バスターミナルに戻る。 冷房がきいていて、汗が引っ込んでゆく。売店でアイスクリームを求め、ベンチに腰を下ろして、マラッカ行きのバスを待った。 |
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帰りのバスも冷房がききすぎた。ジャンパーを羽織ったのだが、まだ寒い。バスの中でうたた寝をしたら、寒くて目が覚めた。 | |
夕食、リバービュー・カフェ |
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ゲストハウスに戻り、カレーで夕食とした。 |
この日も、ベルギーからきたカップルたちと一緒。 |
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