クックスハーフェン

馬車に揺られて、ヴァッテン海のノイヴェアク島へ

2013年8月2日



ハンブルグ中央駅

ハンブルグ駅にて
TBSTVの「世界遺産」という番組で、ヴァッデン海の干潟を徒歩で行き、島まで郵便を配達する番組をみました。干潟を数時間かけて歩いて島まで行く。自分もやってみたいと思ったのです。

ウェブサイトを調べると、干潟を歩いて島まで行くツアーがあるらしい。このほかにも馬車に乗っても行けるとのこと。こっちの方が楽だな。

馬車で島に渡るツアーは予約が難しいらしい。そこで地元、クックスハーフェンにある旅行会社にメールをだした。予約が取れたのは、出発の約2か月前だった。

車内
ハンブルグからクックスハーフェンまでは列車で2時間半。早めの列車に乗り込んだ。

向かい側の席に半ズボン、サンダルの中年白人男性が原稿をチェックしていた。清潔な感じのハンサムな男だ。挨拶すると、彼は大学の教師で、学生のレポートを添削しているのだと。

彼はクックスハーフェンからヨットで北海にあるヘルゴーラント島に行くと言う。そこで数泊して戻ってくるとのこと。その島の美しさや歴史などを話しながら終着駅に到着した



クックスハーフェン駅に到着

クックスハーフェン駅
クックスハーフェン駅に到着して疲労困憊。
2時間半も大学の先生と話していたので、頭がくらくらする。その上、太陽の光が強い。頭の頂を照らされて痛いほどだ。早速、帽子を被る。



デーゼへ
さて、どうやって旅行代理店まで行けばよいのだろうか。住所が分かっているので、バスに乗ることにした。女性運転手に住所を見せると、停留所で下ろしてくれるとのことだ。片道2.3ユーロ。約20分ほどバスに揺られて到着。

バスの切符

駅前にて、列車に自転車を積んでやってきた。



デーゼ
予約した旅行代理店はデーゼの住宅街にある。そこで干潟ツアーの代金、1人25ユーロを支払った。

ツアーの開始は午後1時半。潮が引いたころに開始となる。だからツアーの開始時間は毎日異なるようだ(前日、ハンブルグのホテルから、ツアー開始時間の確認の電話を入れた)。
海辺にレストランがあると言うので歩いて向かう。
デーゼは海水浴客が長逗留する町のようだ。写真のようなカップルが海に向かっていた。10分ほど歩くと海だ。



ヴァッデン海



海辺で昼食、Strand Gaststatte
昼食は浜辺にあるレストランに向かった。
「いい魚料理レストランがありますよ」
こう旅行代理店のおじさんが言っていた。

高級ホテル、レジデンスがあり、ひと目で人気ビーチだと分かる。オープンエアーのレストランに入る。ドイツ語はちんぷんかんぷんだから、英語で説明してくださいとお願いしたのだが、従業員は細かいことまで説明してくれなかった。

ニシンを注文。一口食べると、酢の味と魚がじっくりと口の中に広がってくる。またジャガイモも抜群。

食事をしていると、ドイツ人の老夫婦が相席していいかとやってきた。
「いいですよ」
「ワタシは日本からやってきましたが、あなたは?」
「ハルツ地方、ゲッティンゲンですよ」
ゲッティンゲンから車を運転してきたとのこと。
「いいところですよ」
ビールとスイーツを楽しそうに食べています。
「ビールとスイーツですか?」
「ドイツのスイーツは美味しいのよ」
奥さんはこう言いました。浜辺で日光浴する人を見ながら、ドイツ人と会話をし、美味しい食事を堪能しました。




ノイヴェアク島へ
町に戻り、旅行代理店へ。ツアー客は集まっていた。日本人には馬車の一番前に乗せてあげるからねと嬉しいことを言う。

馬車は2台。アスファルト道路を馬車は進み始めた。自動車は馬車が通り過ぎるのを待っている。市街地を抜け、海へ。ビーチを抜け、海に入る。まだ干潮にはなっていない。それでも歩いて島まで渡る人もいた。

一糸まとわぬ人もかなりいるのだ。手を振ってくれるのだが、そういう人たちに慣れていないので、目のやり場に困りましたよ。後ろの席で、観光客が素っ裸の女性が手を振っているのを見て、大声で騒いでいる。ワタシはうつむいてしまったが。

島までは約1時間半かかった。太陽の光が強烈で、暑くてたまらない。



潮が引いてきた!






ノイヴェアク島

教会の塔の上からみた島
島にあるカフェでアイスクリームとソーダ水を買う。馬車で1時間半も太陽にさらされてきたのだ。汗が出し切って、失神しそうだ。

一息入れて、教会の塔に登ってみた。風が爽やかだ。




馬車の御者、80歳を超えているとのこと
帰りも、デーゼの町まで、馬車で約1時間半。もう午後6時。バス停まで歩き、クックスハーフェンの駅に出て、ハンブルグ中央駅へ。午後9時になってしまった。



■ 西ヨーロッパ旅行記 目次
inserted by FC2 system