金門島

大陸反攻の軍事施設

2012年12月5、6日



2012年12月5日
金門島は台湾から遠く離れ、中国本土のすぐそばにある。
1950年代は金門島と中国本土との間で砲撃戦が展開された。

2008年から外国人にも両国間を結ぶフェリーに乗船するのが許されるようになった。アモイを旅行する機会に、金門島旅行を加えた。



アモイ、フェリー埠頭
コロンス島傍のバス停から、バスを1回乗り換えて東渡埠頭に到着。ロビーできょろきょろしていると、台湾へ渡る切符の窓口からお嬢さんたちから「こっちが安いよ」と呼びかけられた。

窓口で、言葉がわからなくてもじもじしていると、180元、160元、130元と安くなっていくような気がします。最終的には100元で金門島行の切符を購入しました。
乗船券、出国票とパスポート。これで出国手続きに入ります。



フェリー乗船
船内はガラガラでした。
ひと眠りしているうちに、1時間で金門島に到着。



金門島で昼食、米香屋

廣東粥、濃厚な味
バスで繁華街へ出ます。バスの終点で下車し、ホテルを探します。数軒、料金を尋ねているうちに、雨が降ってきました。

雨にぬれ、空腹になってきました。
惨めな感じです。午後1時になっていたので、繁華街にある食堂に入りました。お粥と看板が出ていたので、廣東粥と餅を注文しました。

自分で注文した餅
空いているテーブルで熱い粥を啜ります。向かいに若いサラリーマン風のお兄さんがいたので、ホテルがあるかと尋ねました。
「ここいらにはないよ」
「何軒か当たったのだけど、金門島のホテルは高いね」
しばらく雑談をしていると、急に問われました。
「あんた一人で金門島にきたのか?」
「そうだよ」
「ふーん、いくつだい?」
「60歳代だよ」
「家族は何をしているんだ。一人で老人を旅行させて」
旅行が好きなだけなのに!

相席のお兄さんが食べた餅、こっちの方が美味しかった。

歩道の傍にテーブルがある。



バスで翟山坑道へ
金門島訪問の楽しみは、台湾側が中国侵攻のために建設した秘密基地を見るためでもあります。

バス乗り場で1時間ほど待つ。基地方面行のバスは1時間に1本しかない。

バスの案内板



翟山坑道
秘密基地だから入口も分からないようになっている。頭上は樹木が生い茂っています。



坑道内へ
1961年に完成した坑道は、戦車が並んで走れるくらいの広さがあります。板門店に北朝鮮が掘った第3トンネルの数倍はある広さ。

風が生暖かい。突き当たりから坂になって、水面下にづづいています。



階段を下りてゆく!
出口はコンクリート板でふさがれているので、波はない。ここから中国へ上陸用舟艇が出撃することになっていたのだ。何せ、台湾の軍人はここから泳いでアモイの映画館に行ってくると英雄になれたのだから。



海への出口

ここに舟艇を隠しておいたのか。

海への出口



公園に展示されている砲や舟艇。
見学に訪れる人はだれもいないので、ちょっと不安になってしまった。



モスバーガー
繁華街に戻り、朝、フェリーで中国から来てこれからアモイに戻るという女性と話していたら、モスバーガーができたのよと言われた。

彼女は月に1度は金門島にやってきて、食糧、特にインスタント・ラーメンやプリンなどをトランクいっぱい買って帰るらしい。
「中国の食糧は危険でしょう」

さっそく、モスバーガー(民生路)へ。客と話していたら、「一人で旅行しているんですか? 家族は心配しないんですか?」と。

コーヒー

お汁粉



夕食、喬安牧場

1階はパン売り場
街で話したお嬢さんが教えてくれたレストランへ行ってみた。安そうな食堂を何軒かチェックしてのだが、どうも衛生上、難がありそうだった。

牛肉蓋飯(90台湾ドル)を注文。客は若い人が多かったですね。

1階のパン売り場でお菓子(20台湾ドル)を買ってデザートとしました。結構、いけました。



ホテル、IN99
「地球の歩き方」では大成大飯店として掲載されていたが、{IN99」と名称が変更されていた。部屋は清潔だった。朝食付きで1800台湾ドルを1600台湾ドルに負けてもらった。


2012年12月6日


街の様子



バスで波止場へ
金城のバスターミナル。ここから各地へバスが出ている。アモイ行きフェリーの波止場までは12台湾ドル。15分位で到着した。



フェリー乗り場
ここで乗船券を購入。またもじもじしていたら、料金が下がっていった。アモイまで425台湾ドルで決着。ほぼ1時間おきにフェリーは出ているようだ。



出航
国際埠頭からアモイ行のフェリーは出発。あまり客はいませんでした。



アモイ到着
新金龍号は1時間でアモイの埠頭に到着。入国手続きと税関のチェックを行います。



バスでアモイ市内へ
乗り合いバスでアモイ市内へ。駅近くのニ市停留所で乗り換えて、コロンス島のフェリー乗り場へ。



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