上海

旧フランス租界 オールドハウス散策


三鑫公司、東正教会、杜月笙別邸、レイ・ジョセフ邸、
ユダヤクラブ、陳毅邸、白崇禧邸、愛廬

2011年12月31日




朝食、娄山関路駅近く、天山商厦

朝食はハンバーガー
旧フランス租界のオールドハウスをみたい。地図や案内書でオールドハウスをチェックした。

KFCで朝食。近くのテーブルでは、中国人のお父さんと娘さんがハンバーガーの朝食だ。なにやら楽しそうな風景だ。



陜西南路駅へ

地球の歩き方
旧フランス租界は陜西南路駅まで行けばいいらしい。先ずは地下鉄2号線、途中で乗り換えて、到着した。



駅のそばにはパクソン百貨店もある。
陜西南路を北に歩く。すぐに新東路が現れる。通る人もお洒落っぽい。両側には並木があり、春になると美しいのだろう。



新東路を10分ほど歩く。

道路を清掃していた。



三鑫公司

三鑫公司の外観
最初の訪問は三鑫公司。
当時の上海で麻薬取引を行う総本部だったところ。蒋介石もここに現れたらしい。

現在はホテルとなっている。オールドハウスのホテルだから興味のある人は多いんでしょうね。フロントで訊ねてみると、1泊2万円程度でした。

カフェで珈琲もお洒落

アンティークが置いてある。

ロビーは時代がかっていて重厚です。



東正教会
三鑫公司と道路を挟んで反対側にある。白系ロシア人が建てた教会。現在は使われていない。この一角は、本当に中国なのかと不思議に思う異界の世界だ。

目を転ずれば、リヤカーで荷物を運ぶ中国人がいるし、花屋で選んでいる裕福そうな中国人もいる。やはり中国だ。ここでお茶するのもいい。



杜月笙別邸
東正教会から新東路を5分ほど歩く。四つ角に突き当たると、左に入り東湖路が現れる。そこが杜月笙別邸で、黒社会のドンが愛人と住むために建築したビル。庭も広大だ。

現在は東湖賓館となっている。日本人客も多いのか、歩いていると、「カバン、あるよ」と声をかけられた。周囲には日本食堂もある。



ちょっと入リ難いホテルだ。

玄関にある龍の彫り物



レイ・ジョセフ邸

右が玄関、左は温室になっている。
杜月笙別邸の斜め前、道路を挟んでレイ・ジョセフ邸がある。
1925年建造。株式と為替で儲けた外国人の屋敷だったところ。

玄関から入っていくと、30歳くらいの黒のロングスカートをはいた女性が現れた。
「観光客なんですが、見学させてもらえませんか」
彼女はどうぞと言い、だれもいない館内を説明してくれた。実に豪華な館で、シャンデリアなんぞは時代物らしい。
「ここに4人組の王洪文のオフィスがあったのでしょう」
水を向けると、ここで寝泊りしていたのだと言う。
「江青も、上海にくると宿泊していたんですよ」
紅衛兵には道路で叫ばせておいて、自分たちは別天地で贅沢を味わっていたのか。
庭から温室をみる。
素晴らしい庭

アンテークも飾ってある。

シャンデリアも豪華




庭が見える温室

二階から庭を見下ろす。

二階へ行く階段にあったステンドグラス
この屋敷は広大で准海中路まで続いている。屋敷に沿って鉄柵の塀の脇を歩いた。



ユダヤクラブ

ユダヤクラブの建物
准海中路へ出て、汾陽路を歩く。フランス租界らしい古めかしい建物と並木が続く。准海中路から5分ほど歩くと、ユダヤクラブがある。現在は上海音楽院内にある。

外装は修復されているが、内部に入ってみると、ガランドウ。いかにも中国らしい。

上海音楽院内にある。



カフェで一休み

珈琲、15元。そう高くはない。
何冊かのガイドブック、地図をとっかえひっかえみながら歩くので、少々疲れた。桃江路にお洒落なカフェがあったので、入って見た。庭がとても美しい。

オーナーは見事な英語を話した。そのうちに日本語に切り替わった。下手な英語を話す日本人だとわかったのだろう。

テーブルから見える庭

店の奥で珈琲が飲める。



白崇禧邸

白崇禧邸
カフェの隣に、白崇禧邸があった。
感じのよいレストランとして使われているが、元々はフランス人銀行家の建物。

白崇禧は蒋介石の部下で、1927年に多くの労働者を殺害したことで知られている。

白崇禧邸
このあと、桃江路を5分ほど歩くと、陳毅邸があった。高い塀に囲まれて建物の写真をとることができなかった。

陳毅は文化大革命のころ、林彪の息子、林立果に屋敷を出るよう要求されたのだった。その後に、立果自身が住むつもりだったらしい。でも、林立果は航空機を操縦し、父親を逃がす途中、撃ち落され死んでしまったが。



プーシキン像
白崇禧邸から数分でプーシキン像。プーシキンとは関係のなさそうな中国人がたむろして煙草を吸っていた。




ここは中国なんですが……
桃江路が終わり宝○路に突き当たる。南にちょっと歩き、東平路にはいると、またまたフランスらしい街並みが現れる。息を飲んで、前後左右を見渡してしまう。

歴史を感じさせる家がある。



愛廬
東平路にはいってすぐ、愛廬がある。蒋介石と宋美齢が結婚して住んだ家だ。現在、上海音楽学院の付属中学校として使われている。

ここで正午をすぎてしまった。昼食にしよう。おいしそうなレストランがあったな。




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