731部隊跡へ |
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プラスチックでコーティングされた切符を渡された。 |
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バスに乗って731部隊の跡地に出かけた。バスのターミナルでで、バスがやってくると、順番で待っていた乗客は俄かに我先にと乗車口に殺到する。俺が先だ、と怒鳴りながら乗ったのだが、押しつぶされそうになってしまった。 でも、バスは全員座れたんですよ。それほど、ぐちゃぐちゃになって乗り込むほどではないのです。バスには1時間くらい乗るらしい。それでも2元(30円)である。 車掌さんに731部隊跡地で下ろしてくれるように頼んだが、忘れてしまったのではないかと心配するくらい長い時間、乗車した。 |
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731部隊跡 |
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到着したら、この日は月曜日で閉館であった。ガイドブックには「休館なし」と書かれていたし、ホテルにおいてあった中国語のハルビン観光パンフレットには、この731部隊跡は「周一休館」と書かれていたので、「周一」とは月曜日のことではないかと確認したのだった。それでも、ホテルのレセプションの女性は、開いていると言い張ったのだ。 ガイドブックとホテルの女性の言い分が合っていたので、間違いないと、油断してしまった。でも、これ以上、どうやって確認すればいいのだろう。 |
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門番のおじさんに日本語で入れて欲しいと頼んだのだが、理解してもらえなかった。外観を撮影し、うろうろした。 よりよい写真を撮ろうと、鉄道線路から部隊跡の近くに行き、写真をとった。線路から土手に上がろうとして、滑って片手を突いたら、そこにガラスの破片が捨ててあって、5センチも手のひらを切ってしまったのだ。ガラスの切り傷は深い。まさに「滑ったり、切ったり」だ。 |
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バスで市内へ |
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切った手にサビオを何枚も張り、染み出してくる血を吸いながら、731部隊跡の停留所からバスに乗った。そのバスも座れる席はない。窓から、砂利みたいな風が入ってくる。手から血が滲む。そのうえ、一時間も立ったまま、ハルビン市内に戻ったのだった。 辛い一日でした。 |
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