ハルビン

夜行列車で延吉からハルビンへ


2010年9月21日




延吉 → ハルビン (夜行列車)
列車は7時50分延安駅発、ハルビン行きである。
1時間前に駅に到着した。荷物をX線に通すところから、押し合いである。中国の列車にのると、いつもX線のところで、貴重品をいれたバッグを他人に持っていかれそうな恐怖に陥る。

二階の待合室に入る。薄暗く広い待合室には群集がひしめいている。改札は15分くらい前からしか開かないので、立って待つことになる。こんなとき、バスか車をチャーターしてゆっくり行けばよかったのにと思う。人々に揉まれ、人々の波に漂っていると、なぜ楽な旅行をしないのかと悲しくなってくるのだ。

やっと改札が開く。人々が殺到し、四方八方から押される。中国では並ぶという概念が希薄なので、足を数センチ前に押し出して、改札口に近づいていかなければならない。やっと列車にたどりつく。

寝台車の2段ベッドを予約しておいた。部屋には中国人男性ひとりと若い女性がベッドに入っていた。3人でわたしをじろじろ見ているので、なんとなく、日本人ですと挨拶した。

さて、荷物を上に上げようとしたが、重くてあがらない。すると、男性が床に置けと言った。そこに置いては盗まれてしまうじゃないか。そういいたいが、中国語はちんぷんかんぷんなのだ。

朝の東北地方の風景
ベッドは上段である。
枕は他人の油で粘っこい。掛け布団も湿っていて重い。また夜行列車でハルビンにいくことを後悔する。

列車は動き出した。隣の上段に寝ている女性はいつまでも携帯電話で話している。それが終わったら、今度はピコピコやっている。うるせえな。そういう中国語も知らないのだ。この路線をラストエンペラーの兄弟のお后たちも列車に乗せられて、八路軍の警備のものにハルビンまで連れて行かれたのだ。

後ろにいるのは、同室になったお嬢さん
ベッドは硬いし、狭いのでよく眠れなかった。翌朝、7時ころには起きだし、廊下の椅子に腰をかけて時間をつぶした。少し、寒い。食堂車でもあればいいのに。何もすることがない。外は畑が広がっている。

タバコの煙が連結器の方から漂ってくる。煙を避けて、廊下の中ほどに移動した。



ハルビン駅到着
朝、ハルビン駅に到着。これからホテルまで行かなければなければならない。気がせいているので、軽く写真を撮っただけで駅舎を出る。乗客もさっさと出口に行ってしまった。

それでも最後になってしまう。だれもいないホーム階段を下り、上って外にでる。エスカレーターがあればいいのに。中国の旅って体力がいる。



ホテル探し
駅前の群集を避け、そして突入し、警官に道を尋ね、駅のそばの素敵なホテルにチェックインした。ツインで朝食もついて280元(4200円)である。

このホテルは友人が宿泊したので紹介してくれた。日本から電話もかけてくれて、値段も交渉してくれたのだ。



ハルビンの駅前

ホテルの部屋から撮った駅前

これも部屋から撮った。空港行きバスの発着場

長距離バスのターミナル
駅前には長距離バスのターミナルがある。散策するときにはこのターミナルを通ることになる。タバコを吸っている人々、声をかけてくる若者、なにやら危険な雰囲気だ。




■ 東アジア旅行記 目次
inserted by FC2 system