延吉 

柳京飯店と柳京館
               
2010年9月17日〜30日



柳京館での夕食
早朝、延吉の市場を目指して歩いていると柳京ホテルと看板の出ている建物があった。ピョンヤンの柳京ホテルといえば、建築途上の残骸のまま姿を晒しているピラミッド型の建物である。

延吉のそれは似ても似つかない小さな5階建てだが、名前が同じなのでロビーに行ってみた。そこで部屋の料金を尋ねる。交渉をすると言い値の60%の値段になった。

朝食後、タクシーでこのホテルに移った。ここはNHKの衛星放送、北朝鮮の放送も聴取できる。それゆえ、北朝鮮の放送をかけっぱなしにした。そこで分かったことだが、金正日の後ろには倍もありそうな体格の軍人がぴったりとついているのだ。日本で放映される北朝鮮の放送は、独特な調子のアナウンサーが強調されるのだが……。


ここにはピョンヤンレストランが併設されている。夕食、朝食、昼食と3回天女のような女性と接することができた。大満足だ。



柳京館での朝食
宿泊者の朝食は柳京館でとることになっている。すでに白人とその娘さんが食事を取っていた。

昨夜、その白人の姿をピョンヤンレストランでみたことを話す。すると、彼はジャーナリストで、中国人の妻と中国に住んでいるのだとのことだった。

何で延吉を旅行しているのか、と尋ねられる。国境地帯を見たいと思って……。延吉の話をして分かれた。
10年前、柳京ホテルは違う場所にあった。
ある本を読むと、当時、ホテルの支配人(北朝鮮)は諜報活動に励みすぎて、中国政府に逮捕されたのだ。そんないわくつきのホテルであり、延吉は北朝鮮の諜報機関が激しい活動をしている地点でもあることが分かる。



柳京館での昼食
延吉の日本人会が開催されるとのことだったので、参加してみた。ここでも日本人が料理店、材木業、商社などで活躍しているのである。

余興に北朝鮮からやってきた柳京館の女性が、「上野発の夜行列車……」と歌うのである。料理も美味しく、気持ちのよい一日だった。







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