今日は午前中にブオンドン村へ、午後は市内をぶらぶら歩く予定だ。 夜、航空機でハノイに出る。ハノイ着は深夜になるので、ホテルからハノイに電話をした。「地球の歩き方」に掲載してあるホテルだ。ちょうど一部屋空いているとのこと。32米ドルである。電話で交渉したが、値引きは不調だった。翌日から1日米30ドルの部屋があるという。ついでに空港への出迎えも頼んだ。16米ドルだった。 |
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ブオンドン村 運転手もガイドも昨日と同じだ。簡易舗装の道路を1時間ほど走る。道路の両脇は畑だ。その先はなだらかな山が続いている。やがてブオンドン村に入った。 |
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こんな道路を走った。 |
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「ベトナム戦争の映画を随分見たけれど、どこに行けば映画に出てくるようなジャングルがあるのかな?」 「もっと山奥に行かないと、ジャングルはないよ」 「あなたの父親は、当時、何をしていたの?」 「南ベトナムの官吏さ」 「それじゃ、労働キャンプで働かされた?」 「父は偉くなかったから、免れた」 そんな話をしながら車に揺られていた。 |
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子供が橋を渡っていった。 |
こんな橋でも入場料を取るのだ |
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川があり、そこに木の蔓でつくった橋がかけられているだけのところである。何もない村だ。当然、観光客もいない。 |
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蝉の鳴く声が耳を圧する。頭が割れそうになるほど強烈な鳴き声である。そこをたった一人でぶらぶらしている。村まで行くと、象が観光客を待っていた。 | |||
蝶舞う里 |
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バンメトートへ戻る途中、大群の黄色い蝶が舞っているのを見た。ここにはコーヒー園があり、その蜜を求めて蝶がやってくるらしい。 目に入ってくるほどの多くの蝶が舞っている。ベトナムに来たかいがあった。なんか幻想的だ。しばしたたずんでいた。世にも珍しい光景を見ることができたのだった。ベトナムは世界第二位のコーヒー生産量を誇っている国である。 |
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TRUNG NGUYEN の本社でコーヒーを味わう 折角だから、帰り道に、ベトナムのコーヒーを生産している本社のショールームに連れていってもらった。ここで生産するコーヒーはベトナム全土で飲まれているブランドだそうだ。 |
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コーヒーを飲んだ後、名入りのコップを買おうとしたが、売ってくれなかった。各地のコーヒーカップを集めているのだが、ベトナムにはスターバックスがない。その代わりに、チュングエンの名入りのコップにしようとしたのだが。 さて、コーヒー代である。ガイドの友人が来て、コーヒーを飲んでそのまま帰ってしまった。請求書を見ると、その分が計上されている。ワタシに挨拶がなかったので、友人の分はガイドに支払わせた。1杯2万ドル、120円である。 |
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昼食、ワンタン入りそば |
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ワタシを中国人と間違えている店に入った。昼食時をかなり過ぎていたので、客はいなかった。注文したのはワンタン入り汁そば。2万ドン、120円だった。 | |||
午後からは街歩き バンメトートはベトナム戦争中から名前だけは覚えていた。この都市は、北ベトナムが最初に陥落させた都市である。1975年4月30日に北ベトナム軍の戦車が南ベトナムの大統領官邸に入った。その前、3月11日、バンメトートは落ちた。ここが落ちると、25日にはフエが、30日にはダナンも陥落した。 街を歩いてみると、かって軍用滑走路があった場所はホテルや新しい街、公園に代わっている。すでに陥落から35年近く。滑走路の痕跡はほとんど見られない。 街の中央にロータリーがあってその周囲には銀行、放送局、革命博物館がある。 日中、昼寝もしないで歩き始めた。 |
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旧市街と新市街を分けるロータリー |
ロータリーの向こうには教会 |
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ロータリーの一角にある革命博物館 |
ホーチミンの絵もある |
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「地球の歩き方」を持って歩く。だが、この地図は、「10年前の地図だよ。写真も古い」とのことであった。郵便局でエアメールを日本あてに出す。ここは冷房が利いていて、居心地がよかった。「少数民族文化遺産博物館」を目指して歩く。 地図ではすぐなのに、歩いても歩いても到着しない。諦めようかと思っていたのだが……。館内をのぞいてみたが、入場料を払って見物するような展示物もなさそうだ。裏手に回って、また、歩き始めた。ここいらも新市街になっているようだ。 |
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新市街の道路 |
少数民族文化遺産博物館 |
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市場付近 いい感じだ。ゴミゴミ、グチャグチャ、混乱、混沌という文字がぴったりする地域だ。市場があるからだ。暑さの中で歩いているため、かなり疲れている。路上カフェはあるのだが、いまいち気が進まない。高そうだからだ。 |
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市場付近の路地、いいなあ |
市場の前の通り、美味しいパン屋がある |
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バゲットを売っている店が多い。大きなパン屋もある。なかなかお洒落で美味しそうだ。ミートパイを買って歩きながら食べる。たったの5千ドン、30円だ。アイスクリーム屋もある。これも買ってみる。6千ドン、36円だ。ハノイに出るのが惜しいほどの美味しいパン屋さんの数だ。 ヨーグルトとパインミーも買った。これからハノイに行くので、機内で食べようと思った。ここのパインミーは美味しい。フランスで言えば、サンドウイッチだ。ヨーグルトと合わせて15000ドン、90円である。 |
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パン屋さんが軒を連ねている |
美味しいのです |
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果物屋 |
花屋 |
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市場の周囲を回って、ホテルの近くにきた。ここは路上店舗が多い。おばさんの前に座り込んで、値切りたくなってしまう。いつまでも、ここにいたい。だが、そうもいかない。ハノイに行かなくてはならない。ホテルに戻って、パッキングをしよう。 |
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路上市場の様子だ。なごむなあ |
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バンメトート空港発20時35分のVN270便でハノイに向かう。 午後7時にホテルの前でタクシーを止め、運転手に7万ドン、420円で空港まで行くようにと言った。運転手は車を飛び出して、ホテルのフロントにダッシュした。 安すぎるということらしい。ホテルでは空港まで10万ドンです、とフロントが丁寧に説明してくれた。空港まで行ってみると、メーターでちょうど10万ドン、600円だった。 |
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