ツアーの昼食 |
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ガイドからこのツアーに昼食が含まれている、と聞いたときには、期待に胸が膨らんだものだ。その後、ガイドは小さな昼食と言い直したので、これはヤバイと直感した。ベトナム人が「小さな」と表現する。どんな食事なのか。 ツアーはデタム通りに戻った。ミニホテルでの食事だった。皿にご飯と卵焼き3切れ、トマト3切れ、キュウリ3切れだ。これを食べるのに骨がおれた。その上、暑い。 |
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デタム通り ブイビエン通りから路地を入ったのがデタム通りだ。 バックパッカー用のミニホテル、ゲストハウスが軒を連ねている。ガイドブックには日本人に人気の「アンアン2」はシングルで20米ドルから40米ドルと記載されている。安くはない。でも、外国人が宿泊できるような施設である。清潔なのだろう。 オランダから来た女性はすぐに食べ終わった。隣にあるイタリア料理店でスパゲッティとサンディ。この前にはKFCでセットを食べているのだから、すさまじい食欲だ。 |
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ブイビエン通りにはお洒落なカフェがある |
デタム通り、英語の看板が多い |
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デタム通りに来た物売り |
ブイビエン通り、こんがらがった電線 |
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統一会堂(旧大統領官邸) 1975年4月30日、解放軍の戦車が大統領官邸に突入した。戦車から体をだし、官邸を見あげた光景をテレビでみた。次に、彼らは何をするのだろう。コカ・コーラめがけて走るのか。熱視線をテレビにむけたのだった。 午後のツアーは旧大統領官邸から始まった。ワタシの足の甲はまだ腫れている。そんなわけでゴムサンダルだ。ホーチミンサンダルではなくビーチさんだる。それに短パン、Tシャツ。ベトナムの聖地を見学するにはヤバイ格好である。でも、足の甲が腫れているのは、ベトナムの虫に刺されたのが原因だ。 |
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入場券、15000ドン、90円 |
門を入り、これから官邸へ |
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ベトナムの学生たち |
案内人はもちろん一所懸命に 説明していた。話す方も、聞く 方も緊張気味だ。 |
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ホーチミンさんとワタシ |
建物は会議室、宴会場、大使が信任状を提出する部屋、大統領のプライベートな部分などがある。もちろん、そういった部分は表である。南ベトナムの華やかな部分が見られる。 全館冷房となってはいないが、風が吹き抜けるようになっていて爽やかである。 |
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レユアン通りがまっすぐ見える。 ここを戦車が突入したのだった。屋上には官邸の主がいつでも脱出できるようにヘリコプターが待機していた。現在もそのまま残っている。丈夫そうなヘリコプターだ。 |
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官邸からレユアン通りを見る |
南ベトナムのヘリコプター |
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大統領の車 |
地下には、分厚い鉄板で固められた作戦室、避難室がある。窓もない部屋に大統領は避難したのか? これに引きかえ、解放戦線はトンネルを堀り、狭い作戦室をつくった。対称的である。 「クチのトンネル。ワタシは入れなかったのよ」 フィリピン人のおばさんが大きな笑い声だ。 「トンネルは、小さいのよね」 これはオランダから来た女性。 |
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サイゴン大教会 |
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サイゴンはポツン、ポツンと植民地時代の建築物がある。 どんな計画でここに教会をたてたのだろう。道を挟んで向こうには、中央郵便局がある。このあたりは、大勢の観光客である。 |
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中央郵便局 ここに翻訳を生業としている老人がいるらしい。「英越」、「仏越」の辞書を置いて、手紙の翻訳などをしているとのこと。朝日新聞の「アジアの街角」によると、客は1日10名あるらしい。代金は1ページ、10000ドン、60円。ガイドに尋ねると、郵便局の奥の方の窓口近くにいるということだったが、訪れた時には姿を見ることはできなかった。 郵便局内は観光客であふれかえるようだ。そこをホーチミンが見ている。笑顔である。ベトナムで笑顔なのは、ホーチミンさんだけのようだ。人民はまだ救われないでいる。 |
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郵便局の外観 |
郵便局の内部 |
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フランス風建築物 郵便局を見て、市内ツアーは終了した。 バスはデタム通りに戻るので、そこまで行く人はバスに乗っていてくれと言われた。 「ホテルまで、送ってもらえるんでしょ」 「いや、出迎えだけしかやらない」 ホテルで予約した時、ホテルまで送ってくれるということだったのに。また、やられた。 ホテルの近くでバスをおろしてもらって歩いた。 途中、市民劇場、ホテル・コンチネンタルをみた。このホテルはサイゴン最古のホテルだそうである。ここにはG・グリーンが静かなアメリカ人を書いた部屋があるそうだ。ホテルの前の通りで、主人公が散歩をする情景を思い出してみるが、暑くて散歩どころではないだろうと思う。 |
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市民劇場 |
ホテル・コンチネンタル |
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市民劇場やホテル・コンチネンタルのあるドンコイ通りは今やグッチなど有名ブランド品のお店が並んでいる。このドンコイ通りと交差するレロイ通りにホーチミン市人民委員会がある(左の写真)。かってはサイゴン市役所だったどころである。今や、前庭にはホーチミンが子供を抱いている。 その前はレックスホテル。市役所の前に、白亜のホテルを建てるなんて、フランスもえげつないことをする。フランス人官吏はレックス・ホテルに住んでいたのだろうか。 |
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グロリア・ジーンズで紅茶を! ドンコイ通りをサイゴン川に向かって歩く。ホテルはドンコイ通りを一本入ったところにある。右手にカフェがあった。スターバックスがあればいいのだが、探しても見当たらない。暑いので、少し休みたくなった。 |
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紅茶とアイスクリームを注文してしまう。これで98000ドン、590円だ。店内の半分は日本人の客だ。あとは白人だった。 | |||
ベンタイン市場での夕食 ホテルで一休みしたあと、メコンデルタ・ツアーの料金を調べるために、数軒、旅行会社を回った。おおよその見当がついたので、夕食に出かけた。ドンコイ通りはアオザイを着た娘さんが宣伝用のビラを配っている。マッサージと書いてある。アオザイも観光用になってしまったのか。 レロイ通りを歩く。歩道がでこぼこして歩きずらい。車道はオートバイで溢れている。やがて、 ベンタイン市場である。両脇の通りは夜、食道街になっている。確かにずらっとレストランが並んでいる。ヒト、ヒト、ヒト。なるべく地元のひとが食事をして、混んでいる店を探す。清潔さも重要だ。どこも同じように清潔そうだ。 |
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レストラン |
魚を焼いている |
注文した揚げ春巻 |
おてふき |
注文したのは、スープ、揚げ春巻、焼豚入りビーフン、五目焼きそば、紅茶。メニューは英語と日本語も記してある。それを見て、観光客用のレストランかなとも思う。観光客も多いが、地元の客も多い。 両隣の客とワイワイ話しながら運ばれてきた皿を食べていく。中国系のレストランだけあって、美味しい。ひとつひとつの料理に味が染みている。 |
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鶏肉の入ったスープ |
ビーフン |
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焼きそば |
食事をしながらサイゴンの夜はふけていった。「おてふき」には手をつけないでおいた。メニューにも「おてふき」の値段が記載してあるのを確認したからだ。 支払のとき、値段をチェックしてみた。70000ドン、420円。昼間飲んだコーヒーよりも安い。内容も足し算もあっている。使わなかったおてふきは加算されていない。久しぶりに、いい人に会ったような爽快な気分になった。 |
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バイクの多さ ぶらぶらとレロイ通りをホテルまで戻る。 車道はオートバイだらけである。向こう側に渡るのに、地元民を盾にして、隠れるように渡る。渡り終わるとほっとするのだ。これぞサイゴン名物か。 |
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市民劇場とホテル・コンチネンタル ドンコイ通りまできた。 夜の中に輝いているのは市民劇場とホテル・コンチネンタル。サイゴンの夜は暗いので、ひときわ鮮やかに映える。オートバイに2人乗り、3人乗りで目の前を走り去っていく。ヘルメットをかぶっていない人もけっこういる。 |
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