北京

列車で万里の長城へ

2005年12月29、30日




2005年12月29日

北京駅到着
秦皇島から夕方、北京駅に到着した。
反対側のホームにチチハル行きの列車が停まっている。これから夜を徹して走るのだ。それだけで、ご苦労さんと言いたくなる。北京駅に停まっている車両は新しいのが多い。中国の鉄道は近代化されつつあるのだ。

ホテルはノボテル。王府井。場所は便利なところにある。




夕食
全聚徳に電話をしても、どうも予約が取れない。それで中国人の友人を呼び出し、一緒に食事をしようと考えた。彼は某省の高官である。

店の前で待ち合わせをした。彼が店員に、おう、と言いながら中に入っていったので、そのままついて行ってしまった。



2005年12月29日


ガイドは来ない!


以前、万里の長城にはバスで行った。今度は列車でいくことにした。
北京北駅を午前7時36分発の列車である。このためガイドには、午前6時にホテルに迎えにきてもらうことにした。ワタシが時間を指定したのではない。ガイドがこの位の時間に出発した方がいいとアドバイスしてくれたのだ。

その時間、ロビーに下りた。ガイドは来ていなかった。外に出てみる。まだ、暗い。車が到着する様子もない。JTBに依頼してあるのだが、ここは北京だ。少し遅れるのだろう。15分が過ぎた。まだ、来ない。次第に夜が明けてくる。午前6時からレストランは空いているのだ。朝食付きなのに、それを食べないでまっているので、段々、イライラしてくる。

やっと来た。もう6時30分だ。
「すみません」
「昨夜は、飲みすぎかい」
「えへへ」
これで終わりになった。

車は市内をどんどん走る。通勤の車両が多い。やがて北京西駅近くにやってきた。だが、車はうろうろ。行ったり来たりしている。北駅への道が分らないのだ。
「走ってください。急がないと列車が出ちゃう」
どんどん時間がすぎていく。列車に乗れないのではないか?
「あんたがゆっくり来るからだよう」
言いたいが、言わない。しかし、走った。どうにか間に合ったのだった。


北京北駅

ガイドは同行しない

列車に飛び乗ると、ガイドは送ってきた車で万里の長城に行くと言う。別の2人の日本人グループがいた。そのガイドさんにワタシをよろしく、なんて言うのだ。
「なんでガイドなのに、ガイドしないの?」
「ワタシ、車でいきますから」
あとでわかったのだが、列車は3時間半かかる。車なら1時間で万里の長城に到着する。土産物屋でお茶を飲んで遊んでいられるではないか。そのうえ、列車は寒かった。車なら、暖房が効いている。これなら車の方がいい。でも、ガイドだろ、あんた!

途中の駅で。停車時間が長い。

八達嶺まで要した時間は3時間半。そのうち停車時間は1時間47分。半分の時間は停車している。寒い、汚い、遅いの3拍子揃っている。

読者諸氏のために、列車のトイレについても触れておこう。トイレに行きたくなったら、車掌さんに許しを請うて鍵を開けてもらわなければならない。寒いので、頻繁にトイレに行きたくなる事情はお分かりですね。とうとう、停車時間のたびにトイレを開けてもらうのが面倒だ。外に出てあらぬ方に走っていったのだった。



八達嶺

いろいろ書きましたが、列車の旅には堪能しました。中国人たちと騒ぎながら、時間を潰せるし、スイッチバックもあるんですよ。列車の窓のすぐそばを万里の長城が走っているのですから、それはいいものです。見ごたえがあります。

八達嶺の駅に到着したのが午前11時05分。
「心配しましたよう」
ガイドがそらぞらしい口ぶりで待っていました。本当にそう思っていたら、一緒に列車でくればいいのに、ねえJTBさん。
冬ですから、観光客は少なかった。寒いので早々と引き上げ、茶店でお茶をすすった。



居庸関



夕食

昼食はガイドと市内で水餃子、焼きめし、刀削麺とした。こういう時は、ガイドと一緒です。なんか変だな。はやくひとりになって、スターバックスにはいりました。「北京」と文字の入ったコーヒーカップを求めたかったからです。

夕食は、王府井にある「東来順」です。羊肉しゃぶしゃぶの店です。中国人の友人家族と一緒に食事をしました。ご主人は某日系企業に勤めています。この店は、結構繁盛していました。



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