朝食の戦い!負けました。 |
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古い都市である。寺を連れまわされたり、動物園でパンダを見たりした。最も感動したのは、動物園の入口で中年の夫婦の壮絶な喧嘩だった。怖くなった。 |
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中国北西航空機で成都に到着したのは午後10時40分だった。機外にでて、ターミナルまで歩く。薄暗い空港である。 出迎えの地元の旅行社の姿はない。待合室などあるわけはなく、ごった返している空港ビルの入口で待つ。 「マイペンライ、マイペンライ」 一時間も立ったまま、自分を元気づける。ツアーリーダーだって平然としている。細かいと言われるのを苦にして、我慢している。大人ぶりたいのだ。 成都の夜は冷える。タイ人たちはシャツを羽織る。おばあさんは長いシャツの上に短いジャンパーを重ね着している。プラスチック袋から取り出した、あの食事をつまんでいる。エライ! 彼女たちは先見の明がある。2時間がすぎ、すでに日付が変わった。みんな眉ひとつ動かさない。 その日は成都のチベット・ホテルに宿泊した。 翌日、朝、8時15分。レストランに駆け込んだ。15分も遅刻した。グループの皆さんを待たしては申し訳ない。 「あれっ、いない」 台湾たや香港からの旅行者ばかりで、タイ人はいない。待つこと45分、ツアーリーダーがゆっくりとやってきた。 「おはよう、早いわね」 「食事は8時からではなかった? ひとり取り残されたのかと心配したのだった。 「9時に変えたのよ」 「おいらに知らせた?」 「どうして? 別にいいでしょうに。細かいわねえ。旅行しているのだからリラックスしてよ」 だって45分もという言葉を飲み込む。彼女にとってはたったの45分なのだ。 おばあさんも2人連れでやってくる。 ビュッフェだから、彼女たちは焼き飯、焼きそば、饅頭、お粥と炭水化物を中心に3皿と1椀の堂々たる内容である。おまけにプラスチック袋だって準備している。わたしはタイ人を待ち、疲れている。食欲も失せてしまっている。 「どうしたんだい、そんなにすくない朝食で! 若いのに、食べなきゃ」 声をかけながら、おばあさんは席を立つ。入れ歯を洗うためである。 |
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麻婆豆腐! |
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マーボー豆腐のレストラン |
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食事は充実している。中央が眉氏。その左がツアー・リーダー。 |
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