パクトンチャイ

タイシルクの里


2008年6月13日



バンコク、バスターミナル
国内線専用となったドンムアン空港と都心との間に北バスターミナルがある。巨大なターミナルだ。

午前8時発のパクトンチャイ行きエアコンバスは3分の1程度の乗客。おじさん、おばさんが多い。定刻にバスは出発した。

車掌は化粧をした男性である。タイでは男性も女性のように化粧をして口紅をつけたりする。

彼がコーラを配ってくれたり、水を運んでくれるのだが、男性は男性らしく、と凝り固まっているワタシにはなんとも気持ちが悪い。

ドンムアンをすぎ、アユタヤに向う。工業団地の近くまでくると、窓に太陽の光が差し込み、なんとも暑くなった。エアコンが効いているのだが、太陽が当る顔だけ焼けるように暑くなる。




パクトンチャイに到着

パクトンチャイ
パクトンチャイに到着した。

昼に近いので、バスターミナルの近くにある食堂でうどんを注文する。汁なしのひもかわのように幅広いメンにしてもらった。少しぴりりと効いて食欲をそそぐ。一杯平らげると、今度は汁つきメンにしてもらった。

 

汗を拭きながら、ハエを追いながら食べるうどんは美味しい。汗が頬を伝わって落ちてくる。その感覚は冷んやりとしてぞーっとする。

食堂



織物工場へ
さて、サムローに乗って絹織物工場に行こう。工場はちょうど昼休みになっていた。機織機のしたにうずくまってぶっかけ飯を食べる女性、ゴザを敷いて車座になっている若いものたち。
「一緒に食べようよ」
声をかけてくれるのがうれしい。



工場の昼食



工場の内部
織り場


糸を紡いだり、織ったり、染めたりしている様子を写真に撮らせてもらう。彼らはくったくなく仕事をしていた。



染色



バンコクで、アルツハイマーのタクシー運転手
帰途はバンコクの北ターミナルからホテルまでタクシーに乗った。ホテルの近くまでは道を指示することもなく運転手は車を走らせた。あと100メートルでホテルへ右折道路というところを手前で曲がってしまった。
「〇〇ホテルはこの先だったんだよ。おかげで渋滞に入ってしまったじゃないか」
 運転手は返事もせず、ハンドルを叩いたり、窓をあけて渋滞の様子を確認している。そんなことをしても車は動かない。
「まっすぐ行くのは分かっていたんですがね」
「そんなら、行けばよかったのに」
「体が曲がりたがるんです」
「分かっていても、曲がってしまう?」
「ワタシね、若年のアルツハイマーなんです。それで行先を忘れてしまうんですよ」
「まいったねー、それで運転手が勤まるの?」

「大丈夫ですよ、お客さんがホテルまで案内してくれれば、行けますから」
「だって、曲がってしまったじゃないか」
「マイペンライ(気にしないでください)」



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