九份 |
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「悲情城市」の舞台、九份を訪れた。 訪れたのは映画が公開されて2年もたってからだった。台北から電車で1時間と少し。瑞芳に到着する。ここからバスを2回乗り換える。あいにく雨だ。バスで山をのぼっていくうちに、映画の冒頭と同じ青い海が目の前に広がってきた。風光明美という言葉がぴったりである。 車内では中年の夫婦が大声で罵りあっていた。もちろん、言い負かされたのは男性の方だった。傍目にも可哀そうなくらい、ショボクレていた。 映画は、台湾から日本が去ったあとの物語だ。大陸から国民党がやってきた。そして、旧来の権力者が次々と粛清されていった。 台湾政府が口をつぐんできた事件を、女性の目で描いたのがホウ・シャオシェン監督だ。音楽もいい。単調で物憂げなメロディー。いつまでも耳に残る。見終わった後は深いため息がでた。 |
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映画のロケをした茶店で! |
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瑞芳駅 |
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瑞芳駅から支線で山の奥に入った。 雨はひどくなり、豪雨となってしまった。終点の駅で雨宿りをする。横殴りの雨だ。川が氾濫して台北に戻れないかもしれない。 見物をやめて、乗ってきた戻りの列車に乗った。瑞芳まで1時間余りだ。窓の脇を流れる川は濁流となっていた。 瑞芳から台北行きの列車は連絡が悪い。バスで台北に戻ったのだった。 |
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台北 |
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スターバックスで一休み |
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有名なレストランです。日本にも出店しています。 ← 左の写真は宿泊したホテル |
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